2012年09月24日

著者近影/馬野ミキ

この連載をはじめてからオナニーがやりずらくなった
なんだか同じパソコンに向かって俺は随分馬鹿げている気がする
手品と種明かしを同時にやってみせているみたいだ

なぜ俺はすべての性欲を嫁さんにぶつけないのか
そのあたりがなんだか不甲斐ない気がする
実は結婚した当初は、すべての性欲を嫁さんにぶつけていたし、ぶつけようとしていた
ちんこを持ちながら嫁さんの帰りを玄関で待っこともあった
裏表なく統合したかったのだ
裏表なくしては社会で生きていけないのだが俺はそれに挑戦していた
だが俺は戦いに敗れ
エロいおっさんに成り下がった
なんて非生産的なエロ同人を独り身の中に燃やしているんだろうか


ちんこもまたエネルギーである
男、ひいては社会を突き動かす中心的なエネルギーだ
俺のエネルギーの使い方は現在、間違っている
俺は間違っている
無職で、ネットゲームで相手を殺そうと思っているのでたぶん間違っている
うっとおしくも救いであるのが、子どもの笑顔だ
かつて俺が道化的な立ち回りで父と母をつなごうとしたように
すさんだ俺がメーターを振り切ったり、バランスを崩さないでいるのは子どもがいるからだ。






posted by jagumi at 15:15| Comment(0) | 馬野ミキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

外道/蛇口

「あいつはもっと自分を大切にしたほうがいいんだよ」
男は電話で女友達からの相談に親身になって答えている
彼女は今日も彼からのアプローチを待っている
どこまでも受け身の女の子なのだ
彼は少し黙った
射精したのだ
彼は女と通話しながらこっそりと彼女にばれないようにオナニーしていた
それが何よりも好きだった
セックスよりもよかった
直後は息が荒ぐのでそれを悟られないように女が夢中になって長話をする箇所でイッていたが
(そして電話口からすぐに口を離して
 勘のいい娘はすかさず、ちゃんと聞いてる?と問い詰めてきた)
最近は大胆になって軽妙な会話の応酬のときでもお構いなしになった
母親以外のほとんどの女友達とやってみた
テレフォンセックスもしてみたが全然興奮しなかった
この嗜好を今まで誰かに話したことはない
今夜も自宅で職場の女の先輩の愚痴を電話で聞き
そして板張りの床にぶちまける

彼は過剰さの箇条書きを熱心に頭から全部潰してゆくタイプの人間で
仕事ができ、周囲から尊敬され、よき家庭に恵まれた
電話での秘め事を愛したことだけは生涯変わらなかったが
一度だけ孫娘の女友達と電話しているときに彼女にばれてしまい、気持ち悪いと言われた
posted by jagumi at 12:48| Comment(0) | 蛇口 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

善悪の彼方/馬野ミキ

人の道を歩むことは苦難だが価値のあることだ
だが人間には人の道を外れることが必要なこともある
より人間のようになる為に。
だがそもそも人間とは何であろうか
最近はその範疇が曖昧になってきている気がする
俺もわからない
サイコパスに明るい未来はあるだろうか

身体障害者が母にオナニーを手伝ってもらう
二人は性欲を処理した後、坂道を昇って西友に向かう
蜃気楼のような太陽が坂の上で揺れているとして。





posted by jagumi at 05:19| Comment(0) | 馬野ミキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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